カクレクマノミを飼育している方で、飼育にも慣れ、そろそろ自分で繁殖させてみようと考えておられる方もいらっしゃるかと思います。
今回はそんな人達に向けて、カクレクマノミの繁殖に関する記事を書かせていただきます。
カクレクマノミの産卵しやすい条件とは
カクレクマノミの繁殖は知識と道具があれば特に洗練された技術などは必要なく、学校や勤め先に通っている方でも十分成功させることができます。
それではカクレクマノミの生物としての特徴を把握しましょう。
まず、カクレクマノミは性別の変化が可能なのでオスやメスの数を合わせるといったことを考慮する必要はありません。
群れで飼う場合は体の最も大きいものがオス、二番目に大きいものがメスになるといった具合なので、たくさん飼っても一組しか繁殖可能になりません。
なので理想としては一つの水槽に2匹のカクレクマノミを飼うこととされています。
2匹はやがてカップルとなり、ライブロック、サンゴ礁、水槽の壁面などに産卵するようになります。
このときイソギンチャクを水槽の中に入れておくと、本来住んでいた環境に近くなるため産卵しやすくなると言います。
産卵時期の準備
ペアが成立し、産卵してほしいと思ったら十分に栄養を与えて太らせてみましょう。
栄養条件が良くないとペアが生きていられないだけでなく、生まれてくる稚魚も生命力の弱い個体が生まれてきてしまいます。
栄養価の高い餌としては冷凍イサザアミ、冷凍ブラインシュリンプなどがあります。
普段あげている乾燥餌のほかにこういった餌をあげるとより多くの栄養を取らせることができ、産卵を促すことができるでしょう。
給餌の際に水質が悪くならないよう強力な海水用濾過装置を用意しておくことも、維持費に余裕があるようであれば購入を勧めます。
カクレクマノミが、水槽の縁のシリコンの所に、産卵した! pic.twitter.com/djaNSiR3W8
— DK project ひであき (@ca2105) 2014年5月15日
まとめ
カクレクマノミは多数を飼育するより、限られた少ない数で飼育するほうが活発に繁殖します。
また、産卵に適した環境というのはやはり費用が掛かってしまいますが、より産卵に適した環境をカクレクマノミに提供できるので、十分にメリットとデメリットを検討して準備してください。