カクレクマノミは、いつもイソギンチャクの近くにいるイメージが無いでしょうか。
自然の海の中で生息しているカクレクマノミは、ほとんどイソギンチャクの周りを泳いでいます。
カクレクマノミとイソギンチャクはお互い一緒にいることで利益を受け合う共生関係と言われています。
お互いどのようなメリットがあるのでしょうか。
また、水槽で飼育するときにはカクレクマノミとイソギンチャクの相性に気を付ける必要があるようです。
カクレクマノミとイソギンチャクの共生や相性について、詳しく見てみましょう。
カクレクマノミにはイソギンチャクが必要!その理由は
カクレクマノミにとってイソギンチャクは、生きていくのに必要な存在です。
イソギンチャクは触手に毒針を持っていて、その毒針で魚を刺して食べてしまいます。
ところがカクレクマノミは特殊な粘液を出しており、このイソギンチャクの毒針に刺されることがありません。
カクレクマノミはイソギンチャクを隠れ家にすることで他の魚から身を守ることができるのです。
カクレクマノミとイソギンチャクは相利共生
カクレクマノミはイソギンチャクと一緒にいると外敵から身を守るメリットがありますが、イソギンチャクにとってもカクレクマノミと一緒にいることでメリットがあります。
どのようなメリットかというと、イソギンチャクに餌を運んでくれる、イソギンチャクの掃除をしてくれる、カクレクマノミが泳ぎ回ることで触手がマッサージされるなどがあります。
また、カクレクマノミと共生しているイソギンチャクの方が良く成長する傾向があるようです。
このようにお互いがそれぞれ一緒にいることで利益を受け合う関係を、相利共生と言います。
カクレクマノミとイソギンチャクも相利共生と言えます。
水槽で飼育するときは相性を調べよう
カクレクマノミを飼育する際には、海の中の様にイソギンチャクも一緒に入れたいところです。
ところがイソギンチャクなら何でもいい訳ではありません。
相性のいいイソギンチャクを選ぶ必要があります。
カクレクマノミにもイソギンチャクの好みがあるようで、特にハタゴイソギンチャク、センジュイソギンチャク、タマイタダキイソギンチャクなどと相性がいいようです。
ただイソギンチャク自体の飼育は難易度が高いので、水槽飼育初心者の方は難しいかもしれません。
必ずイソギンチャクを入れなくてはいけないわけでは無いので、飼育に慣れてから飼うと良いかも知れません。
まとめ
カクレクマノミとイソギンチャクが一緒にいる姿は見ている方も癒されますが、カクレクマノミが外敵から身を守る理由があったことが解りました。
また、カクレクマノミとイソギンチャクの種類にも相性があり、水槽に入れるときは相性が良いか調べて買う必要があることが解りました。
カクレクマノミもイソギンチャクも色鮮やかなので、水槽で一緒に飼育できれば嬉しいですね。