自然の海の中で生息しているカクレクマノミとイソギンチャクは、いつも一緒にいます。
カクレクマノミは毒針を持つイソギンチャクに隠れることで、外敵から身を守ることができるのです。
そこでカクレクマノミ自体はどうして毒針に刺されないのか不思議に思うでしょう。
カクレクマノミがイソギンチャクに刺されない理由を調べてみましょう。
また、水槽でカクレクマノミとイソギンチャクを一緒に飼育しているときカクレクマノミがイソギンチャクの中に入らない場合はどんな理由があるのでしょうか。
カクレクマノミを覆う粘液がイソギンチャクに刺されない理由
イソギンチャクが毒を出すのには、マグネシウムの濃度が関係しています。
イソギンチャクは海水のマグネシウム濃度よりもマグネシウム濃度が低いものが近づくと毒を出す性質があります。
カクレクマノミは体に特殊な粘液を覆っているのですが、この粘液はマグネシウムの濃度が濃く、イソギンチャクの側によっても毒を出されない仕組みになっているのです。
そのためカクレクマノミはイソギンチャクの側にいても、毒に刺されることなく共生する事が出来るのです。
カクレクマノミがイソギンチャクに入らない
水槽でカクレクマノミを飼育している場合に、イソギンチャクも一緒に水槽に入れて共生している姿を見たいという人は多いでしょう。
ところが海の中の様にイソギンチャクの中にカクレクマノミが入らない場合があるようです。
イソギンチャクに入らないのはどうしてなのでしょうか。
水槽の中には海の中の様に外敵がいません。
その為イソギンチャクの中に入って身を守る必要が無いことから入らないという理由が考えられます。
外敵がいない環境であれば、イソギンチャクが無くてもカクレクマノミは暮らしていけます。
また、水槽に入れてすぐはなかなか入らないこともあり、数カ月たってから入る様になることもあります。
カクレクマノミが入りやすいイソギンチャクはある?
イソギンチャクと言っても様々な種類があり、特徴も違います。
カクレクマノミとイソギンチャクには相性があるので、相性がいいイソギンチャクを選ぶ必要があります。
また、カクレクマノミが入りやすいイソギンチャクもあるようです。
ハタゴイソギンチャク、センジュイソギンチャクは比較的入りやすいようです。
まとめ
カクレクマノミがイソギンチャクに刺されないのは、体をマグネシウム濃度の濃い粘液で覆っているためだということが解りました。
また、水槽の中では外敵がいないので海の中のようにイソギンチャクの中になかなか入らない場合があることが解りました。
イソギンチャクの中に入ってほしい時は、他の生態を水槽に入れてみると入る様になることもあるそうです。