まず初めに、カリフラワーとはブロッコリーの白いバージョンで、ふさふさの野菜です。
そのカリフラワーがどうしてカクレクマノミの病気の名前なのだろう、どんな病気なのだろうと疑問をもった方がいると思います。
これから、カリフラワー病について紹介していきます。
カリフラワー病とは
カリフラワー病とは魚のヒレのふちやエラブタのふち、口の周りなどに、綿のようなふさふさしたものがつきます。
カリフラワーのような白くてふさふさとしたかたまりが患部につくため、カリフラワー病と言われています。
別名「リムフォスティス」と言います。
口やエラにできてしまうと餌を食べることができなくなってしまう、呼吸ができなくなってしまう可能性がある病気です。
そのままほっておくと違う部位に伝染してしまい、その魚にとどまらず別の魚に伝染してしまうこともあります。
原因
この病気の原因は、ウイルスによる感染症です。
魚を網ですくった時や魚が岩などに体をこすったときに体表に傷がついたことで、その傷からリムフォシスティス・ウイルスというウイルスに感染してしまい、発病してしまいます。
症状
エラやヒレなどの先端に白い点が現れます。
白い点がでる病気がもう一つあります。
それは「白点病」です。
白い点が出るのは白点病ととても似ているのですが、カリフラワー病は白い点が移動しないところが特徴です。
カリフラワー病の初期は、白くて小さな綿のようなものが現れます。
もう少し進んで中期に突入してしまうと、白くて小さかった綿が段々と大きくなってきます。
さらに進行し末期に入ってしまうと体表の方まで増殖し、カリフラワーのようなふさふさとした白いものが大きくなります。
末期まで進行してしまうと、とても危険な状態です。
はじめに紹介したように口やエラにできてしまうと餌を食べることができなくなってしまう、呼吸ができなくなってしまう可能性があります。
治療法
一番効果的な治療法をあげるとしたら、淡水浴が効果的です。
2~3分間淡水に着けておくと、魚が横たわります。
横たわりますが心配はいりません。
横たわったら、直接魚を触り爪の先で優しくふさふさとした白いものを取り除きます。
さらに傷つけてしまうかもしれないので、力の入れすぎには注意してください。
ふさふさとした白いものを取り除くことができたら、徐々に海水に慣れさせて水槽に返します。
しかし、カリフラワー病はほとんどの場合、ほっておいてもそのまま完治することがあります。
予防
予防としては、魚の体表に傷を作らないことです。
特に、魚をすくうとき網で傷ついてしまうことが多いです。
それを防ぐためにプラケースなどですくう、という工夫をすることでカクレクマノミの体表に傷を作る事を防ぐことができます。
また、水槽の中にある岩などで傷を作らないようにするために私たちができることは、そっと水槽に近づきましょう。
カクレクマノミも急に近づいてこられたら、びっくりして慌てて隠れたりします。
その際に傷を作ってしまうことがあるので気を付けましょう。
まとめ
白点病は有名であったので知っていたが、カリフラワー病という病気がある事を初めて知りました。
白点病と似ているが、点が動くか動かないで違いがあるため日々の観察が大切になってくると思いました。
人間にとって病気はいいものではありませんよね。
それはカクレクマノミも同じです。
なので、早く気づいて対処してあげるなり、様子を見るなどの対策をとってあげてください。