皆さんは白点病という名前をきいたことはありますか?
名前から想像できるように、白い点が体の表面に現れる病気のことを言います。
飼っているカクレクマノミに同じようなものが見られたら、心配になりますよね。
ここでは、この白点病について詳しく見ていきます。
白点病の症状
海水魚が白点病にかかると、体表に白い点が現れます。
白い点が現れる病気は白点病のほかに、白点病に似たリムフォシスティスという病気があります。
白点病は白い点の場所が移動しますが、リムフォシスティスは白い点は移動しないという違いがあります。
他に、同じ水槽に入っている魚に比べて呼吸が早くなる、目が白く濁るという症状が現れます。
症状ではないのですが、白点病にかかってしまった海水魚は体がかゆいことでライブロックなどに自分の体をねじったように素早くたたきつける動作が見られます。
原因
海水魚の白点病の原因はクリプトカリオン・イリタンスという線虫が海水魚に寄生することで白点の症状が起きます。
特に白点病が現れやすい時を5つ紹介します。
① 新しくセットした直後の水槽が原因です。
新しくセットした濾過槽には必要なバクテリアが存在しないため、非常に白点病にかかりやすくなります。
② 新しく購入した海水魚を水槽に入れることが原因です。
新しく購入した海水魚が白点病をもっていることで、他の海水魚たちに感染してしまうということがあります。
③ 水換えをしたことが原因になる事もあります。
水換えをしたことで水温が急激に変化してしまう、砂利などの底にクリプトカリオン・イリタンスがいて水換えをしたことで舞い上がった、濾過槽を掃除しすぎたことでバクテリアがいなくなってしまったことが白点病の原因になる事があります。
④ 水温が低い時です。
カクレクマノミは暖かい海に住む魚です。
水温が低くなってしまうと、体が弱ってしまい病気に対する抵抗力が無くなるため、白点病が現れやすくなります。
⑤ ストレスがかかるときです。
新しく購入した海水魚を入れたことでストレスになったり、水槽のレイアウトがストレスになったり海水魚にストレスがかかってしまうと白点病が現れやすくなってしまいます。
治療
銅イオン溶液を作り投与する方法と、グリーンFゴールドという薬品での治療があります。
まず銅イオンでの治療は、銅イオン溶液を濃く作ってしまうと銅ショックを引き起こしてしまうため薄めに作り、10分ほどかけて少しずつ投与していきます。
投与して24時間後、銅の残量を測りながら適量投与する作業を完治するまで続けます。
だいたい完治には平均1週間ほどかかるので、1週間ほどこの作業を続けます。
次にグリーンFゴールドは淡水用の薬ですが、海水でも効果のある薬です。
使用規定の量の半分を水槽内に投与し、3日隔離して投与を続けます。
海水で使用すると劣化が早いため、1週間ごとにすべての海水を交換してください。
この作業を10日ほど続けると良くなってきます。
銅イオンより簡単で、銅イオンのように濃度がずれてしまうと大変なことになる心配はありませんが、治療期間が長くなるのが特徴です。
自然治癒
白点病は分裂のスピードがはやいため、白点病の魚だけを隔離しても水槽内に白点病が残り、ほかの魚がかかってしまうということになってしまいます。
そのため、自然治癒の場合はこまめな水換えをすることで白点病を減らすという方法です。
たくさん換えるのではなく1/10程度ずつ交換することをおすすめします。
まとめ
今回白点病についてみてきて、白点病の仕組みについてわかることができました。また、
白点病になっても、白点病に有効的な薬や治療法がある事がわかりました。
はやく気づいてあげることができれば早く治療もできるので、毎日水槽の中を観察してあげてください。