カクレクマノミを飼育しているとかかりやすい病気の一つに、トリコディナというものがあります。
発症してしまったらどうすればよいか、どのようになってしまうのか心配事は尽きないと思いますので、今回はトリコディナに関することについて記事を書いていきたいと思います。
現れる症状について
カクレクマノミの表皮に白膜という薄い膜が、トリコディナにかかると現れるようになります。
その他にも目で見える兆候として、呼吸のリズムがいつもより早くなっている、ひれを閉じたまま水槽の底でじっとしているといった行動が観察できます。
このような行動が見受けられたらすぐに対処してください。
症状が確認できた時の対処法
水の交換
水槽の水を早いうちに交換してください。
量の目安としては全体の1/3~1/2ほどです。
白膜ができていたら
細菌性の病気に効く薬(グリーンFゴールドなど)を併用する。
この方法は発見が早く、症状が初期のうちには良いでしょう。
特に体調が悪いと思われるときは、指の腹で優しく取り除いてください。
このとき表皮粘膜も一緒にとれてしまいますので、二次感染には注意して行ってください。
淡水浴
海水ではなく、淡水にカクレクマノミを短い時間泳がせる方法。
体についた細菌のほうが淡水の浸透圧の耐えられずに、除菌されてしまうので体を清潔に保つ効果は高いです。
しかし体力を大幅に削ってしまうので、カクレクマノミの症状が比較的軽度な時に限って行ってください。
適切な処置ができたら
ひれを広げて、餌を食べ始めるようになります。
そうなったら自力で回復する可能性が高いので一安心と言えるでしょう。
長時間の輸送や移動などで疲弊している個体は、こういった病気にかかりやすいので入荷1週間した個体を購入するのが発症を防ぐといった意味でもよいと思われます。
まとめ
トリコディナは命を落とす確率の高い病気であることは否めませんし、発症率も高いです。
ですが治せない病気ではなくまた、猶予も十分にありますので慌てず落ち着いて対処しましょう。
そばにいてあげられるのは飼い主しかいませんので、気を付けて飼育してください。