産卵も無事に済み、卵を親のカクレクマノミから隔離したら、いよいよ稚魚の飼育のスタートです。
稚魚の飼育の難易度は、親のカクレクマノミに与えた栄養価に関係するので、産卵から稚魚の飼育にかけて今回は触れていきたいと思います。
産卵から孵化まで
稚魚を育てるまでにしておくことを、いくつか紹介します。
まず稚魚を育てるスペースにほかの魚が入ってこれないよう、隔離スペースを確保してください。
できれば卵の状態からすでに隔離しておくことが望ましいでしょう。
オスの親カクレクマノミが卵の世話をすることがありますが、時々その旺盛な食欲で卵を食べつくしてしまうことがあります。
そういったことを防ぐために親に様々な栄養価の高い食事をとらせるのも手ですが、確実性を重視するのであれば隔離したほうが良いです。
環境が確保出来たら水温を27℃に保ち、エアレーションなどで水流を当ててあげましょう。
そうすれば約1週間ほどで卵が孵化するはずです。
孵化の予定日には照明を暗くすることを忘れないでください。
両親の栄養摂取が十分で、孵化の環境もばっちりなら、大きめの丈夫な稚魚が孵化します。
孵化してから
大きめの稚魚が孵化しましたら、東南アジアの地域で採れたブラインシュリンプエッグを購入しましょう。
一般的に与えるブラインシュリンプはほとんどアメリカ産ですが大きすぎるので、卵の状態からそだて、小さめの生きたブラインシュリンプを提供します。
その他にもおすすめの餌として、冷凍ワムシがあります。
ワムシは稚魚の餌として有用性が高いですが、培養する手間がかかりますので日中家にいない生活形態の方には向いていません。
そこで冷凍されたワムシをブラインシュリンプの幼生と混ぜ、飼育するといった方法をお勧めします。
冷凍ワムシとブラインシュリンプの栄養価は高く、成長した際のバンド乱れという見栄えのしなくなる体の模様になる現象を防いでくれます。
まとめ
冷凍ワムシを与えたからと言って全部が健康に過ごせるという保証はありません。
あくまでも目安ですので水温や飼育環境を見守り、常にカクレクマノミの動向を探ってください。
より良い繁殖ができることを願っています。